治療案内/一般診療

治療案内/保険診療

多汗症 手汗やわき汗でお悩みの方に「保険適用」外用薬

こんなお悩みの方におすすめいたします。

  • 汗が気になって仕事や勉強に集中できない
  • 脇の匂いが気になる
  • 汗染みが気になって洋服を選びにくい
  • 握手や手を繋ぐのが汗で気になる
  • 紙を触るとシナシナになりがち
  • 電車の吊り革を持つときに脇が気になる
  • 携帯電話などが汗で滑る
アポハイドローションラピフォートワイプエクロックゲル

手汗やわき汗でお悩みの方に「アポハイドローション」

アポハイド®ローションの特徴

アポハイド®ローションは、オキシブチニン塩酸塩を有効成分とする塗り薬です。日本初の保険適用の原発性手掌多汗症治療薬として2023年3月に製造販売承認を取得、2023年6月1日に発売されました。
オキシブチニン塩酸塩は、エクリン汗腺に発現するムスカリン受容体にオキシブチニンが結合することで抗コリン作用を有することにより、発汗を抑制します。

原発性手掌多汗症とは…

頭部・顔面、手掌、足底、腋窩に、温熱や精神的負荷の有無に関わらず日常生活に支障をきたすほどの大量の発汗を生じる状態を言います。学習効率や労働生産性の低下、精神的苦痛、対人関係への悪影響など患者様の生活の質(QOL)の低下が問題となっています。

アポハイド®ローション20%の使い方

用法及び用量

用量は1日1回、就寝前に適量を両手掌全体に塗布します。
1回の塗布量は両手掌に対しポンプ5押し分が目安になります。

アポハイド®ローションの患者様負担について

     
 
保険診療3割負担の患者様
1本の内容量 4.5mL
(約4.32g、7日分)
1本あたり 707.4円
(薬剤費のみ)




わき汗でお悩みの方に「ラピフォートワイプ」

ラピフォートワイプ(シートタイプ)の特徴

有効成分のグリコピロニウムは、汗腺細胞のムスカリンM3受容体に結合し、アセチルコリンの作用を阻害することで制汗作用を発揮します。

  • 1回使い切りのワイプ製剤で、簡便かつ衛生的に使用することができます。
  • 1日1回、薬液を両腋窩に塗布することで、わき汗症状に対して効果を示します。

ラピフォートワイプの使い方

1日1回、以下の手順でワイプ1枚(1包)を用いて両脇に1回使い切りで塗布します。

ラピフォートワイプの患者様負担について

           
 
保険診療3割負担の患者様
1回処方分(14日分)
14包
1,100円
(薬剤費のみ)


よくある質問

A:1日1回塗布してください。1日のうち、いつ塗布するかの規定はありません。

A:塗り忘れに気が付いた時点で塗布してください。次に塗布する予定が近い場合は1回塗布をとばしてください。1日に2回以上は塗布しないでください。

A:本剤による治療で効果が認められる場合は継続して使用してください。本剤は使い続けることで発汗をコントロールする薬剤です。

A:9歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していません。

A:本剤の適応症は原発性腋窩多汗症のみです。腋窩以外の部位へ使用しないでください。

A:塗布部位を洗浄してしまったからといって、1日2回塗布することは避けてください。

A:妊婦又は妊娠している可能性の方は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与が可能です。授乳婦の方は、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。

脇汗スッキリProject(医薬品メーカー外部サイト)
脇汗スッキリProject



わき汗でお悩みの方に「エクロックゲル」

エクロックゲル(塗るタイプ)の特徴

多汗症の原因となる汗はエクリン汗腺から分泌されます。エクリン汗腺は交感神経により調節されており、アセチルコリンがエクリン汗腺のムスカリン受容体サブタイプ3(M3)を刺激することにより発汗を誘発すると考えられています。

エクロック®ゲル5%の有効成分であるソフピロニウム臭化物は、M3を介したコリン作動性反応を阻害し、発汗を抑制します。

エクロックゲルの使い方

エクロックゲルの患者様負担について

     
 
保険診療3割負担の患者様
1回処方分
(40g、30日分)
2,911円
(薬剤費のみ)


よくある質問

A:毎晩就寝前など、決まったタイミングでの塗布をお勧めします。入浴後など腋窩が濡れている場合は、水気をタオルなどでよくふき取ってから使用してください。

A:乾かしてから衣服を着用します。衣服等への薬剤の付着を防ぐために塗布後は乾かしてください。

A:塗り忘れた場合は、気付いた時点で塗布してください。2回分を1度に塗布しないでください。

A:6週間を効果判定の目安とし、対症療法薬であることから、改善が認められた後も塗布を継続してください。詳しくは当院医師にご相談ください。

A:妊婦、授乳婦の方を対象とした臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。

A:12歳未満の小児等を対象とした国内臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。

ワキ汗治療ナビ(医薬品メーカー外部サイト)
ワキ汗の情報・サポートサイト ワキ汗治療ナビ



使用年齢について

  • アポハイドローションは制限なし
  • ラピフォートタイプは9歳から
  • エクロックゲルは12歳から


副作用について

神経抑制薬の抗コリン薬なので、眼の異常、排尿困難、排尿障害、消化器症状、口渇などがある場合は使用を中止してください。前立腺肥大、排尿困難、妊娠授乳婦、閉塞隅角緑内障の患者様はご使用いただけません。

その他、ご不明な点が御座いましたらお気軽に当院医師までご相談ください。



湿疹

なんらかの外来物質の刺激で起き、急性湿疹は赤くはれてジュクジュクしたり痒くなったりします。慢性湿疹は象のようにゴワゴワの厚い皮膚になります。
皮脂欠乏性湿疹は、冬季に空気が乾燥し、洗いすぎ、加齢などで皮膚がカサカサして痒くなったりするものです。ナイロンタオルやスポンジの使用をやめ手で洗いましょう。
治療はいずれもステロイドや保湿剤の塗り薬、かゆみが強い時はかゆみ止めの内服をすることもあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の定義は【増悪と寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー性素因を持つ】で乳児では2か月以上、その他では6か月以上続いた場合診断します。生まれつき乾燥しやすい肌でありバリア機能が低下しているところに外からの刺激(ダニ、ほこり、汗)が加わって炎症・湿疹を起こします。治療は毎日保湿剤を塗るのに加えて、湿疹部はステロイドやタクロリムス軟膏を外用し、かゆみ止めの抗ヒスタミンの内服、紫外線治療(保険適応。当院ではエキシマ紫外線)を行います。 アトピーのゴールはいい状態を長い期間維持し、湿疹が出たときには速やかに治療し日常生活を快適に送ることです。定期的に皮膚科受診をし、綺麗な肌を維持しましょう。

ミチーガ® アトピー性皮膚炎に新しい注射薬

アトピー性皮膚炎のかゆみの原因となる物質のはたらきをブロックして、 アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える、新しいタイプの治療薬「ミチーガ」

ミチーガ®の働き、期待される効果

一般的なアトピー性皮膚炎の治療は、ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤などで「炎症」をおさえ、これに保湿外用剤で「皮膚のバリア機能の低下」を防ぐという組み合わせです。 ここに「かゆみ」の原因物質のはたらきを抑える薬であるミチーガ®という注射剤が新たに加わりました。
ミチーガ®は、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみの原因となる物質のうち、IL-31(インターロイキン31)※と呼ばれる物質のはたらきをブロックすることによってアトピー性皮膚炎のかゆみをおさえます。

効能又は効果

既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

ミチーガ®を投与できる方、できない方、注意が必要な方

投与できる方

従来のアトピー性皮膚炎の治療薬である炎症を抑える塗り薬及び抗アレルギー剤を使用して、治療を一定期間行っても、かゆみが改善しない、13歳以上のアトピー性皮膚炎の方にがお使いいただけます。

投与できない方

ミチーガ®に含まれている成分に対して過敏症を起こしたことがある患者さんは使用できません。

注意が必要な方

  • 妊娠中、または、妊娠している可能性のある患者さん。
  • 授乳中の患者さん。
  • 期ステロイド内服療法を受けている患者さん。

ミチーガ®の投与方法

投与後、気をつけるポイント

治療を受けている間は、下記のことにご注意ください。

  • かゆみがおさまっても、処方された他の治療薬は当院医師の指示通りにしっかり使用してください。
  • 治療中も、保湿外用剤で皮膚を保湿するようにしてください。
  • ミチーガ®治療中であることを、他の医療機関でも伝えるようにしてください。

※ミチーガ®はアトピー性皮膚炎のかゆみを抑える薬です。ステロイド外用剤、タクロリムス外用剤、デルゴシチニブ外用剤、保湿外用剤など、アトピー性皮膚炎の他の症状に対する治療は中止しないでください。

副作用について

以下の副作用が現れることがあります。症状が現れた場合には、速やかに当院医師または看護師にお伝えください。

感染症
  • ヘルペス感染、蜂巣炎(蜂窩織炎)、膿痂疹などの皮膚の感染症や、上気道炎などの全身の感染症がみられる場合があります。
皮膚症状の悪化
  • 治療中に、アトピー性皮膚炎の悪化や紅斑、じんま疹、湿疹などの皮膚症状の悪化がみられる場合があります。かゆみがおさまっていても、普段とは異なる新たな皮疹が出てきたり、皮疹が悪化した場合は、すぐに当院を受診してください。
過敏症・注射部位の症状
  • 一般的に、過敏症は、薬が体質に合わない場合に起こります。ミチーガ®の使用により、血圧低下、 息苦しさ、意識の低下、ふらつき、めまい、 吐き気、嘔吐などの症状がみられた場合は、すぐに当院までご連絡ください。
    その他、ミチーガ®を注射した部位の皮膚に内出血、赤み、はれなどの症状がみられることがあります。

ミチーガ®の薬剤費と医療費助成制度について

治療回数から高額療養費制度の適応になる場合が多くなります。

高額療養費制度

1ヵ月(その月の1日~末日)の間に医療機関の窓口で支払うべき額(自己負担額)が、一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額(自己負担上限額)にまでおさえることができる制度です。詳しくは加入している保険者などにご確認ください。

厚生労働省(高額療養費制度について)

よくあるご質問

A:アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりをくり返す疾患です。かゆみがいったんおさまったとしても、治療を中止すると悪化することがあります。中止してもよいかどうかは、当院医師までご相談ください。

A:患者さんによって異なりますが、通常はミチーガ®による治療開始から16週頃までには効果があらわれます。16週を超えても効果がみられない場合には、当院医師までご相談ください。

A:ミチーガ®は、通常4週(1ヵ月)ごとに使用します。できるだけ速やかに当院までご相談ください。




デュピクセント® 中等症以上のアトピー性皮膚炎に

中等症以上のアトピー性皮膚炎に新しい治療薬「デュピクセント」
デュピクセント®は、「IL-4」と「IL-13」という物質(サイトカイン※)の働きを直接抑えることで、皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプのお薬です。アトピー性皮膚炎の皮膚の内部に起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。
※体内の細胞同士の情報伝達を行うタンパク質。

デュピクセント®の働き、期待される効果

効能又は効果

既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

症例

投与できる方、できない方、注意が必要な方

投与できる方

今までの治療法で十分な効果が得られない成人アトピー性皮膚炎の方にお使いいただけます。

投与できない方

デュピクセント®に含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方

注意が必要な方

  • 寄生虫感染のある方
  • 生ワクチンを接種する予定のある方
  • 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
  • 高齢の方
  • 喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方
  • 15歳未満の方

アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患をお持ちの方への注意点

デュピクセント®の投与により、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患の症状が変化する可能性があります。アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患(喘息、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、じんましんなど)を合併している場合は、必ず当院医師にその旨をお伝えください。

スケジュールと投与部位

デュピクセント®は投与開始日のみ、2本を皮下注射します。
その後は2週間に1回、1本を皮下注射します。

 注射に適した部位は以下の3ヵ所です。
  • 上腕部(二の腕)の外側
  • へそ回り以外の腹部
  • 太もも

投与後、気をつけるポイント

発現する可能性のある副作用とその症状について

過敏症反応

デュピクセント®の投与により、過敏症反応が現れることがあります。
下記の症状がみられたら、投与を中止し速やかに当院医師に相談してください。

主な症状
  • ふらつき感、息苦しさ、心拍数の上昇、めまい、嘔気、嘔吐、皮膚のかゆみや赤み、関節痛、発熱 など

※これらの症状がみられた場合には、次の受診日を待たずに、速やかに受診してください。
※これらの副作用は注射直後だけに起こるとは限りません。

その他の副作用

以下の副作用が現れることがあります。症状が現れた場合には、速やかに当院医師または看護師にお伝えください。

注射部位反応
  • デュピクセント®を注射した部位に、発疹や腫れ、かゆみなどの症状がみられる場合があります。
ヘルペス感染
  • 口周りや唇に発疹などがみられる場合があります。
結膜炎
  • 目やまぶたの炎症症状(赤み、腫れ、かゆみ、乾燥など)がみられる場合があります。

また、デュピクセント®は免疫の働きを抑えるため、寄生虫に対する抵抗力が弱まり、寄生虫感染をしやすくなる可能性もあります。寄生虫感染が治癒するまで本剤の投与を一時中止することがあります。

※上記以外でも、異常が現れたり何らかの症状が悪化した場合は、副作用の可能性がありますので、必ず当院医師にご相談いただき、指示に従ってください。
※デュピクセント®を注射した当日は、注射部位への刺激は避けてください。
※妊娠を希望される方は、当院医師にご相談ください。

デュピクセント®の薬剤費と医療費助成制度について

                                                                                                                                                           
デュピクセントの薬剤費(1本あたり)
ペン:58,775円 シリンジ:58,593円
デュピクセントの薬剤費
(1本あたり)
ペン:58,775円
シリンジ:58,593円
ペンの場合シリンジの場合
初回
(2本)
2回目以降
(1本)
初回
(2本)
2回目以降
(1本)
117,550円58,775円117,188円58,593円
自己負担額
(窓口で支払う金額)
3割35,265円17,633円35,156円17,578円
2割23,510円11,755円23,437円11,719円
1割11,755円5,878円11,719円5,859円


高額療養費制度

1ヵ月(その月の1日~末日)の間に医療機関の窓口で支払うべき額(自己負担額)が、一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額(自己負担上限額)にまでおさえることができる制度です。詳しくは加入している保険者などにご確認ください。

厚生労働省(高額療養費制度について)

よくあるご質問

  • Q. 注射予定日に注射するのを忘れてしまいました。どうすればよいですか?
  • A. 当院医師に連絡し、指示に従ってください。

  • Q. 指示された本数よりも、多く注射してしまいました。どうすればよいですか?
  • A. すぐに当院医師に連絡し、指示に従ってください。

  • Q. デュピクセント®と一緒に他の薬も処方されました。使ってもよいのでしょうか?
  • A. 処方されている塗り薬や飲み薬、吸入薬などは指示された通りに使用してください。また、自己判断で中止しないでください。

  • Q. 何時ぐらいに注射するのがよいのでしょうか?
  • A. 注射時間に特に決まりはありません。ご都合のよい時間帯に注射してください。

  • Q. 体調が悪いのですが、予定通りに注射しても大丈夫でしょうか?
  • A. 自己判断はせずに当院医師に連絡し、指示に従ってください。

  • Q. 注射予定日に旅行や出張が重なってしまいました。どうしたらよいですか?
  • A. 注射予定日に外泊することが分かったら、あらかじめ当院医師に相談してください。

  • Q. 注射が痛いのですが、痛みをやわらげる方法はありますか?
  • A. 注射液が冷たすぎると痛みを感じやすくなるため、しっかりと室温に戻してから注射してください。注射器は、注射の45分以上前に冷蔵庫から取り出しておきます。痛みが続く場合は当院医師に相談してください。

蕁麻疹

蕁麻疹は皮膚の一部が蚊に刺されたように赤く膨らみ、かゆみがあり、しばらくすると消える病気です。特発性蕁麻疹(急性蕁麻疹・慢性蕁麻疹)は医療機関を受診される蕁麻疹の中で最も多いもので思い当たる原因がないのに起こる蕁麻疹です。感染症を契機に発症することもありますが、それ以外は原因がわからないことがほとんどです。一か月以内によくなるものを急性蕁麻疹、一か月以上続くものを慢性蕁麻疹と呼びます。血中ヒスタミンが遊離されることでおこるので治療は抗ヒスタミンの内服です。最近は眠気が出ない抗ヒスタミン剤がたくさん出てきました。 特殊な蕁麻疹:原因がある蕁麻疹で、入浴や運動による発汗時に小さい蕁麻疹がでるもの(コリン性蕁麻疹)、花粉症がある人で特定の食べ物で口がイガイガする(PFAS)、特定の食物を取った後に運動すると出る蕁麻疹・アナフィラキシー(FDEIA)、唇や瞼が腫れる血管浮腫などがあります。花粉や食べ物などのアレルギーを血液検査で調べることもできます。

尋常性ざ瘡(にきび)

ニキビは、毛穴のつまりである面皰(白ニキビ、黒ニキビ)にアクネ菌の感染・炎症が加わり赤くなったり膿んだりするものです。思春期は皮脂腺分泌が多いのでニキビができやすく、成人になると間違った化粧やスキンケアで悪化したりします。

近年ニキビの外用薬が進化してとても良い薬がたくさん出ました。毛穴のつまりをなくしたり(角質剥離ピーリング作用)、菌を抑制したりする塗り薬などです。しかし、そのピーリング作用のため、使用開始時にひりひり、乾燥、かさかさ、赤みなどの不快な症状が出て、自己判断でやめてしまう人もいますが、これは適切な塗り方やスキンケアのコツで予防できます。一度使ってダメだった方もお気軽にご相談ください。

スキンケアは一日2回の泡洗顔を基本に低刺激でノンコメドジェニックの記載があるものを使用し、化粧はクレンジング不要で毛穴を詰めないものが良いでしょう。

当院取扱い化粧品はこちら

ニキビ治療で一番大事なことは、ニキビ跡を残さないことなので早めの治療が重要です。白ニキビ、黒ニキビでも治療できますのでこれくらいでとは思わず、皮膚科に受診して綺麗な肌を目指しましょう。
当院ではにきびの自費診療もおこなっております。

単純ヘルペス

ヘルペスウイルスに感染し、痛みを伴う小水疱が出現します。口唇ヘルペス、性器ヘルペスなどがあります。体が弱ったときに繰り返す事もあります。治療は抗ウイルス薬の内服もしくは抗ウイルス薬の外用を行います。

帯状疱疹

神経に潜んでいる水ぼうそうウイルスが、体が弱ったときに再活性化し、体の片側に帯状に痛みのある小水疱が出現します。抗ウイルス薬の内服と鎮痛剤の内服が基本ですが、顔面、痛みが強い場合や重症の場合、入院点滴の治療を行うこともあります。 当院では入院設備もございます。

尋常性疣贅

ヒト乳頭腫ウイルスの感染症です。いわゆるイボです。ウイルスの種類は数十種類以上で単一ではなく混在して感染していたりします。小児の場合は自己免疫で自然と脱落する場合もありますが、ウイルス性疾患なので、広がったり、増えたり、他人にうつしたりしますので早めの治療が良いでしょう。治療は液体窒素や漢方内服、角化を柔らかくする塗り薬などです。

尖圭コンジローマ

ヒト乳頭腫ウイルスの感染症です。陰部にイボが出現します。性感染症の一種でパートナーにセックスで移るので早めに治療しましょう。治療は塗り薬や、液体窒素で凍結療法をしたり、外科的に切除します。当院では外科的切除もおこなっております。

伝染性軟属腫(みずいぼ)

ヒトポックスウイルスの感染症です。1-5㎜大の光沢のあるいぼができます。いぼの中に白い芯がありその中にウイルスが多く含まれています。乾燥した皮膚にうつりやすいので、全身しっかり保湿する事が重要です。皮膚の接触で他の人に移す場合があるので、衣類やタオルは共用しないように、プールでは水着、浮き輪、ビート版、タオルなどを共用しないようにし、いぼの部分は絆創膏で覆いましょう。治療は局所麻酔テープを貼ってピンセットでいぼを摘み取る方法が一般的ですが、数か月から数年の経過で免疫がついて自然に消える場合があるので漢方内服で経過を見る場合があります。

伝染性膿痂疹(とびひ)

細菌が皮膚に感染することで発症し、広がったり、人にうつしたりします。とびひにはみずぶくれが出来るもの(水疱性膿痂疹)とかさぶたが出来るもの(痂皮性膿痂疹)があります。アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下しており、かかりやすいので注意しましょう。治療は抗菌薬の内服や外用、かゆみ止めの内服を行います。
とびひは患部を触った手を介してうつるので、いじらないようにします。入浴して患部も洗って清潔にしましょう。タオルや衣類を介してうつることがあるので共用しないでください。

尋常性白斑(しろなまず)

皮膚の色がまだらに白くなります。通称【しろなまず】とも呼ばれ、明らかな原因は不明です。尋常性白斑はメラニン色素を作るメラノサイトが少なくなったり失われたり(自己免疫で破壊される)して皮膚の色が白くなります。治療はステロイド外用や光線治療(当院ではエキシマ紫外線)、皮膚移植(1mmグラフト、サクションブリスター)を行います。
光線治療は週に1-2回、数分間の紫外線照射をします。少なくとも30回、ふつうは100回ほど治療を繰り返して治療効果を判定します。おもな副作用は日焼けです。
顔や手の甲などに出現して美容的に悩む場合もありますので、専用のカバー化粧品や、白斑部に一週間ほど色素を沈着させる化粧品などもあります。

円形脱毛症

頭髪、眉毛や毛のある部分が円形にぬける病気です。若い人に比較的多く、単発のものは数か月で自然に治癒する場合も多いです。脱毛斑が融合し進行するものを全頭脱毛症、全身の毛も脱毛したものを汎発性脱毛症といいます。ステロイド外用などを行います。

フットケア

糖尿病やリウマチなどの病気や加齢で足にはさまざまなトラブルが起きます。タコやウオノメなどは足の変形、歩き方の癖、靴によって体重が一か所にかかることでできます。これらは皮膚科で削って治療したり、硬くなったところを柔らかくする軟膏を処方したりします。また、靴の履き方や適切な靴を履くことで軽減できる場合があるので靴の履き方の指導、専門の靴屋さんをご紹介します。当院では皮膚組織灌流圧(SPP)検査を行うこともできます。SPP は末梢血管領域において、下肢虚血の重症度を評価する検査法の1つです。

乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑またはアトピー性皮膚炎に対する治療(紫外線による治療法、保険適用)

当院では紫外線治療器(ターゲット型エキシマライト)を使用して、以下の疾患に対して治療を行います。
症状のあらわれている部分にだけ紫外線を照射する紫外線療法です。


適応疾患と使用目安

乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑またはアトピー性皮膚炎の治療に使用し、1週間に1~2回照射します。

※上記の疾患については保険が適用されます。
※初回は低容量の出力で照射し、徐々に照射量を増やしますが、副作用で日焼け赤み、ヒリヒリ、色素沈着、水疱などが数日間以上生じる場合があります。紫外線に弱い方は初回からでも生じる場合があります。


ターゲット型エキシマライトの特長

ターゲット型のハンドピースで病変部に紫外線を照射するので、余分な光があたりません


当院紫外線治療器による治療のながれ

STEP 1診察
症状や肌の状態を診察します。
STEP 2照射
一か所数秒程度。照射は数分から10分程度です。