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保険診療
各症状について

ニキビについて

ニキビは、毛穴の詰まりである面皰(白ニキビ、黒ニキビ)にアクネ菌の感染・炎症が加わり赤くなったり(赤ニキビ)膿んだりするものです。
思春期は皮脂腺分泌が多いのでニキビができやすく、成人になると間違った化粧やスキンケア、洗顔で悪化することもあります。

毛穴の詰まりをなくし(角質剥離作用)、菌を抑制する塗り薬など、近年ニキビの外用薬が進化し、良い薬がたくさん出ています。
今までは細菌を抑える抗菌薬の外用剤しかありませんでしたが、2018年に日本で初めてニキビの毛穴詰まりを取る(角質剥離作用)ディフェリンゲル(アダパレンゲル)が発売されて急速にニキビ治療は進化しました。
ニキビの治療はこのような角質剝離作用と静菌作用をもつ外用薬が必要です。

ニキビは20個に1個が凹んだニキビ跡になると言われており、凹んでしまうと治療ができなくなります。また、最近の研究ではニキビがある人は、無いように見える部分にも目に見えない小さなニキビがあり、それが凹んでしまう可能性があると言われています。
ですので、ニキビ治療で一番大事な点は「新しいニキビができないよう角質剝離作用をもつ外用薬を顔全体に毎日、長期間塗って予防する事」です。

2024年現在、角質剝離作用をもつニキビ薬は、ディフェリンゲル(アダパレンゲル)、デュアック、エピデュオゲル、ベピオゲル、ベピオローションの4つがあります。
しかし、これらの塗り薬はピーリング作用があるため、使用開始時にヒリヒリ感、乾燥、カサカサ、赤みなどの不快な症状が出ることがあり、自己判断でやめてしまう方もいます。
しかしこれは、適切な塗り方やスキンケアのコツで予防できます。
一度使ってダメだった方や、これから使用したいとご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ニキビの原因

ニキビができる原因は、性ホルモン、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。
性ホルモンの影響で皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口が詰まったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずに溜まってしまうことで発症します。
この状態を「面皰(めんぽう)」(白ニキビ、黒ニキビ)と呼びます。面皰の中で菌はどんどん増えていき、増えすぎた菌に対抗するために免疫が働いて炎症を起こすため、ニキビは赤く腫れあがっていきます。

■ニキビができる原因

①皮脂の分泌が盛んになるため

思春期の時は、性ホルモンの活性化、ストレス、不規則な生活、睡眠不足、不摂生などによって男性ホルモンが増加し、女性では生理前の女性ホルモンのバランスの崩れなどにより、毛穴の奥の皮脂腺から皮脂がたくさん分泌され毛穴が詰まることで、ニキビを発症しやすくなります。

②毛穴が詰まるから

肌の細胞には、一定周期ごとに生まれ変わるターンオーバー機能があります。
それが乱れると、古い角質が残り厚くなって毛穴の出口をふさぎます。毛穴詰まりは、皮脂分泌過剰、毛穴をふさぎやすい油っぽい化粧品、不適切な洗顔、日焼けなどにより生じます。

③アクネ菌が増殖するから

アクネ菌は誰もが持っている肌の常在菌ですが、毛穴が詰まり皮脂が充満した毛の中で異常に増え、増殖したアクネ菌はニキビの炎症を引き起こし、赤ニキビができてしまいます。

ニキビの種類

■炎症を起こしていないニキビ

■白ニキビ

白ニキビは、皮脂が毛穴に詰まった状態のことです。ポツンとした小さな白い点に見えます。炎症は起きていないため痛みはほとんどありません。

■黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビの毛穴が開き酸化された皮脂などによって黒く見える状態のことです。鼻や頬の毛穴の黒ずみで気になる方が多いかと思います。

■炎症を起こしたニキビ

■赤ニキビ

赤ニキビは、白ニキビが悪化し炎症が起きた状態のことです。人によっては強い痛みを感じることもあります。

■黄ニキビ(膿ニキビ)

黄ニキビは、赤ニキビが悪化し毛穴の中に膿が溜まって腫れている状態のことです。

治療方法

ニキビの基本治療は、角質を取り除く作用(角質剝離作用)のある外用薬と、炎症を起こしている場合は抗生剤の外用剤を併用使用します。炎症の強い場合には、抗生剤の内服も行います。その他、アゼライン酸や漢方薬なども有効です。

また、ニキビの全期間で1日2回の泡洗顔が必要です。
化粧品は低刺激でノンコメドジェニックテスト済み(毛穴を詰めない)の記載があるものを使用し、化粧はクレンジング不要で毛穴を詰めないものをご使用するものがおすすめです。

ニキビ治療で一番大事なことは、ニキビ跡を残さないことなので早めの治療が重要です。
白ニキビ、黒ニキビでも治療できますので、これくらいでとは思わず、皮膚科に受診して綺麗な肌を目指しましょう。

重症ニキビの治療法

■内服イソトレチノイン

脂溶性ビタミンAの誘導体で、ターンオーバーの促進、角化異常の改善、皮脂腺の退縮、皮脂分泌の減少、抗炎症作用を持ちます。欧米では難治性重症ニキビに対して使用されています。

|料金

・アクネトレント(内服イソトレチノイン)
・19,800円(20mg/30日分)
・採血で6,600円(服用前、1ヶ月、以降2ヶ月おき)
※税込価格となります。
※自費診療となります。

|注意点

・催奇形性があるので、内服中と内服終了後6ヶ月は必ず避妊をしてください。同様にこの期間は献血をしないでください
・肝機能異常、脂質代謝異常が出る場合がありますので、内服前、1ヶ月目、以降は2ヶ月おきに採血(自費で6,600円)をして頂きます。
・脂溶性ビタミンAなので必ず食後に飲んでください。
・最低4ヶ月内服します。1ヶ月目で増悪する場合もありますが中止するとそのまま悪化したままなので、継続して最低4ヶ月は内服します。
通常は6ヶ月で終了しますが体重や状況により延長する場合もあります。
・目や口が乾燥する場合はリップや目薬で対応してください。

|イソトレチノインの副作用

・口唇炎,皮膚·粘膜の乾燥
・光線過敏
・高脂血症,肝機能の上昇
・催奇形性
・精神症状(気分の落ち込み、うつ症状)
・眼瞼炎,結膜炎
・勃起不全
・腹痛
・炎症性腸疾患
・膵炎
・肝炎
・頭蓋內圧亢進(嘔気,頭痛,嘔吐症状)
・めまい、夜盲

|イソトレチノインと併用禁忌薬剤

・テトラサイクリン(頭蓋内圧上昇)
・他のビタミンAサプリ(ビタミンA中毒)
・メトトレキサート(肝障害)

ニキビの自費診療について

ニキビ治療には、保険外診療(自費診療)にはなりますが、ピーリング治療、アクネトレント(イソトレチノイン)内服、アグネス(マイクロニードルRF)クリアタッチ、NLED(赤外線、LED治療)、ゼオスキンヘルスなどがあります。
ニキビと赤みにはBBL(IPL)、ジェネシスなども効果的です。
また、ニキビ跡にできたしまった窪みに対しての治療(ダーマペン、ピコフラクショナル)もお勧めです。

■ニキビ治療でおすすめの自費診療

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