ニキビの種類・原因・保険適用の治療法まで徹底解説
こんにちは。
愛媛県松山市にある「小田ひ尿器科・ふみこ皮フ科」です。
今回は『ニキビの種類・原因・保険適用の治療法まで徹底解説』について、ご紹介したいと思います。
ニキビは、皮膚科の中で一番患者さんが多い疾患であり、日本では90%以上の人が経験する疾患です。
また、ニキビは性ホルモンの影響で、皮脂分泌が増える9歳頃や思春期頃から発症し、顔・胸・背の毛と皮脂が多い部分に出来やすいです。
多くの方がニキビを経験しており、悩まれている方も大勢いらっしゃいます。
少しでも多くの方のお悩みを解消する為にも、ぜひ最後までご一読頂ければ幸いです。
【 目次 】
■こんなお悩みありませんか?
- ●周りの目が気になる
- ●見た目が悪くなり自信をなくす
- ●メイクで隠すのが大変
- ●清潔感がない印象を与えてしまう
- ●人と会うのが億劫になる
- ●写真に写るのが嫌になる
- ●ニキビができると気持ちが落ちる
- ●恋愛や就職などに対して消極的になる
上記のようなお悩みがある方は、ぜひ最後までご一読頂けますと幸いです。
また、ニキビで気になる事がある方は、お気軽に「小田ひ尿器科・ふみこ皮フ科」までお問い合わせください。
■ニキビについて

ニキビは、皮膚科疾患の中で一番患者さんが多い疾患であり、日本では90%以上の人が経験する疾患でもあります。
昔のニキビ治療は、抗菌薬が治療のメインだったので上手く治療ができませんでしたが、2008年に日本で初めて、毛穴詰まり(面皰・コメド)を取るアダパレンが導入され、ニキビ治療は大きく変わり進化しました。
また、ニキビには目に見えないくらい小さい微小面皰があり、ニキビのある方は一見ツルツルに見える部分にもこの微小面皰があり、15個に1個はニキビ痕になると言われているので、早めの面皰治療で痕を残さず、ツルツル肌をキープする事が重要という考え方が、今では主流になっています。
さらに、2014年に抗菌作用をもつ過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)の登場によって、薬剤耐性菌の増加を回避することが出来るようになりました。
2015年に、抗菌薬ダラシンとべピオの合剤であるデュアック、2016年にベピオとディフェリンの合剤エピデュオ、2023年にベピオローション、2025年にベピオウォッシュゲルと、次々に新しいニキビ薬が発売されています。
ニキビは、以前から「ニキビは青春のシンボル」と言われ、生理的現象として軽視されてきました。
今でもニキビは「市販の洗顔やスキンケアで対処する」「市販薬を買って自分で対処する」という方が多く、残念ながら「ニキビができたので皮膚科へ行く」という方は、全体のわずか18%しかいないというのが実情です。
皮膚科で保険治療が出来るのに、その認識が十分ではない点も大きな問題と言えます。
ニキビができた時、ドラッグストアで買える市販薬・医薬部外品・化粧品で治そうとする方が多いですが、ニキビは立派な皮膚疾患です。
また、ニキビは軽症でもニキビ痕と言われる瘢痕を残しますが、早めの治療によりその瘢痕が予防できるので、将来の皮膚への投資として、ニキビに対しては早めの皮膚科受診をお勧めしております。
■思春期ニキビと大人ニキビの違い
思春期ニキビについて
思春期には急激に性ホルモン分泌が盛んになるので皮脂の分泌が増加し、ニキビができやすくなります。また、性ホルモンは9歳頃から上昇し皮脂分泌が増えてきます。
昔は12歳頃とされてきましたが、近年食事などの影響で9歳頃から皮脂が増えてくる事が分かってきました。
ニキビは、小学生4年生頃からニキビがぽつぽつと出てき始めます。
16歳から18歳までの高校生の時期に悪化のピークが訪れ、ニキビ痕ができやすい時期にもなります。ニキビは「顔・胸・背の毛と皮脂が多い部分」にできやすく、思春期ニキビは皮脂が特に多い、おでこや鼻から始まることが多く、徐々に頬部や顎にも増えていくというのが、思春期ニキビの特徴でもあります。
大人ニキビについて
ニキビの悪化のピークは16歳から18歳ですが、皮脂分泌に関しては女性は25歳頃まで、男性は40代頃まで多いとされています。
大人になってできるニキビは「ライフスタイル・化粧・ストレス・マスクの着用」なども関係しています。また「ストレス・睡眠不足・偏りのある食生活・たばこ」は、ターンオーバが乱れることでニキビができやすくなります。
大人ニキビは「口回り・顎」に、できやすい傾向があります。これは、皮膚が薄く乾燥しやすいため、不足している乾燥を補おうと皮脂分泌が過剰になり、毛穴が詰まることでニキビができてしまいます。大人ニキビを作らない為にも、規則正しい生活はもちろんの事、しっかり保湿することも大切です。
■ニキビの原因

ニキビができる原因は「ライフスタイル・化粧・ストレス・マスクの着用・睡眠不足・偏りのある食生活・たばこ」など様々です。そして、上記が原因で「毛穴詰まり(面皰コメド:毛包角化異常)」「アクネ菌マラセチアの増殖」「皮脂の過剰分泌」が起きることでニキビができます。
「毛穴詰まり」「アクネ菌マラセチアの増殖」は、自分で管理する事ができないため、薬で治していきます。
「皮脂の過剰分泌」に関しては、自分で管理する事ができるので、洗顔で肌を綺麗にしたり、油分の多いスキンケアや化粧品を使用しないなど工夫が必要です。
ニキビ治療の基本は『薬+スキンケア+生活習慣の見直し』です。
クリニックの処方薬と、ご自身で行うスキンケア・生活習慣の見直しを行い、皮膚科医と皆さんの二人三脚で頑張って治していきましょう!
女性ニキビの主な原因
女性の場合、生理前は黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で皮脂分泌が盛んになり、ニキビが出来やすくなります。プロゲステロンは、皮脂腺に対してアンドロゲン様作用(男性ホルモンに似た作用)を示し皮脂分泌を促します。生理後は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で、皮脂分泌が抑制されニキビが落ち着きます。
女性はスキンケアや化粧をするので、過剰な保湿などのスキンケアや化粧、クレンジングなどでニキビができやすくなります。
男性ニキビの主な原因
男性ホルモンのアンドロゲンは、皮脂分泌を多くするホルモンです。
男性は、皮脂が女性よりも多く髭もはえているので、髭剃りによって毛包や皮膚が傷づけられ菌が繁殖し、ニキビが起こりやすくなります(尋常性毛瘡)。
■ニキビの種類
白ニキビ

初期段階のニキビです。毛穴に皮脂や角質が詰まることで白っぽく見えます。痛みや赤みはほとんどありません。
黒ニキビ

毛穴の詰まりが空気に触れ酸化することで、黒く見えるニキビです。炎症は軽度ですが放置すると悪化することもあります。
赤ニキビ

毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態です。赤く腫れたり、痛みを伴うこともあります。
黄ニキビ

赤ニキビが進行し膿を持った状態です。潰すと跡が残ることが多いので自己処理は控えてください。
■ニキビ治療について

保険によるニキビ治療
2008年に、日本で初めて毛穴詰まりをピーリングしてくれる「ディフェリン」が発売されて以来、ニキビ治療は大きく進化を遂げました。
ニキビ治療は基本的に「塗り薬・飲み薬・洗顔・スキンケア・化粧」で行っていきます。塗り薬・飲み薬は皮膚科で、洗顔・スキンケア・化粧は自分で管理が可能です。多くの人は、ドラッグストアへ行って自分で対処しようとしますが、自分での対処には限界がありますので、皮膚科の受診をお勧めします。
ニキビは立派な「皮膚病」なので保険での治療が可能です!良い薬も次々に出てきているので、ニキビができた際はお気軽に皮膚科をご受診ください。
◆外用薬(塗り薬)
2008年から日本で初めて発売されるようになった「ディフェリン、ベピオゲル、エピデュオ、デュアック」は『面皰治療薬』と呼ばれ、毛穴詰まりを取ってくれます。
「デュアック、ベピオゲル、エピデュオ」は、抗菌作用がありアクネ菌マラセチアを殺菌してくれます。また、抗菌薬の塗り薬は、3カ月程で効果が無くなっていくので、でき始めの赤ニキビに対して使用します。
ベピオゲルは、抗菌薬ではなく抗菌作用を持っているので、様々な菌に幅広く効果があり、耐性菌(効果がなくなっていく作用のある菌)ができにくいのが特徴です。
※医師の指示のもと使用する必要があります。
◆内服薬(飲み薬)
急性期の赤ニキビに、抗菌薬の内服薬(ミノマイシン、ビブラマイシンが推奨度高い)を内服します。3カ月以内に中止し、耐性菌を作らないようにします。
漢方は「荊芥連翹湯、清上防風湯、十味敗毒湯、黄連解毒湯、桂枝茯苓丸」などがあります。
当院では、女性ホルモンと同じような作用を持つ、桜の皮(桜皮)が含有された「クラシエ十味敗毒湯」を使用しています。こちらは錠剤もあるのと、顆粒は苦みもなく飲みやすく1日2回で良いので、お昼に飲めないという方でも続けやすい点が特徴です。
※医師の指示のもと使用する必要があります。
◆その他
・面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
中に角栓がこもった「白ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビ、膿を持ったニキビ」を、細い針で小さな穴をあけて、面皰圧シという器具で押し出します。これによって治りが早くなります。
自費によるニキビ治療
ふみこ皮フ科での「自費」によるニキビ治療には、ピーリング治療、レーザーフェイシャル、アクネトレント(イソトレチノイン)内服、アグネス(マイクロニードルRF)クリアタッチ、NLED、クリアタッチ(赤外線、LED治療)、ゼオスキンヘルスなどがございます。
また、ニキビの赤みにはジェネシスやBBL、ニキビ痕やクレーターに対する治療としては、ダーマペンやピコフラクショナルなどもお勧めです。尚、サリチル酸マクロゴールピーリングは、ニキビ治療薬の刺激で使えない人にお勧めの治療となります。
◆ニキビ治療でおすすめの自費診療
・ディスカバリーピコプラス
・ダーマペン4
・アグネス
・赤外線治療(スキンタイトⅡ)
・ケミカルピーリング
・ゼオスキンヘルス
・レーザーフェイシャル など
■スキンケアについて

ニキビは、皮脂が過剰で毛穴が詰まる病気です。
ガイドラインでも「1日2回洗顔料を使用した洗顔」「毛穴を詰めないスキンケアや化粧の使用」が推奨されています。
「ニキビは乾燥のせいだ!」と、間違えて認識されている方も多いですが、過剰な保湿やワセリンなどでの対応は、毛穴を詰めやすいため注意が必要です。ニキビの原因は乾燥ではないので、保湿をしたからと言って治る訳ではありません。
ニキビの一番の原因は『皮脂=油』です!
ですが「どのような化粧品・スキンケア洗顔を使ったら良いか分からない…」という方も大勢いらっしゃいます。皮膚科ではその様なお悩みにも対応していますので、ぜひ一度お近くの皮膚科にご相談ください。
また、当院では一人ひとりの患者様の症状やお悩みに合わせて、最善案をご提案させて頂きますので、お気軽にご相談くださいませ。
家でできるスキンケアについて
<家でのスキンケアの基本はこの2つ>
①:1日2回の洗顔料を使用した洗顔
②:毛穴を詰めないスキンケアと化粧
◆洗顔
洗顔は、洗顔料をしっかり泡立てて泡で優しく洗います。肌をこすったり、ニキビをいじったりしないようにしましょう。
洗顔する時間は約1~2分が適切となります。
髪の生え際や顎回りは、すすぎ落としがしにくい部分なので注意してください。
◆その後のスキンケア
ノンコメドジェニックテスト済みという、毛穴を詰めないテストを行ったスキンケアを使用しましょう。
※ノンコメドジェニックテスト済みと違い、ノンコメドジェニック処方は、毛穴を詰めにくい成分を使用しているという意味となりますので、出来上がった商品がノンコメドジェニックなのかどうかの試験は、なされていないため注意が必要です。
また、ニキビは皮脂の病気なので、油性が強く毛穴を詰めやすいスキンケアだとニキビが悪化します。ニキビには「ノンコメドジェニック」な、あっさりした化粧水、乳液くらいまでにして、クリームなどは避けましょう。ただし、ニキビが悪くなってくると、炎症で皮膚のバリア機能が低下し乾燥傾向になりますので、対応にお困りの際はお気軽に皮膚科までご相談くださいね。
ニキビ薬は、毛穴詰まりを取るための角質剥離作用ピーリング作用を持っているので、乾燥しやすいです。そういう時は、ニキビの患者さんにも使用試験を行った「ノンコメドジェニックな保湿剤」を使用しましょう。
スキンケアの注意点
ノンコメドジェニックテスト済みのスキンケアを使用しましょう。
また、ニキビの患者さんへの使用試験が報告されている、低刺激性でノンコメドジェニックなスキンケアを使用しましょう。コラージュリペアシリーズは、ニキビにも使用試験が報告されていますので安心してご使用頂けます。
アルコール、ピーリング成分、香料は刺激になる可能性がありますので注意が必要です。
■化粧品や洗顔料の選び方

化粧品も洗顔料も「ノンコメドジェニックテスト済み」の物を使用しましょう!
また、ニキビは紫外線により悪化するので、ノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めを使用し、ニキビがあっても化粧はしてくださいね。
化粧品の選び方
化粧品は「ノンコメドジェニックテスト済み」のファンデーションを選びましょう。
ニキビは皮脂の病気ですので、リキッドよりもパウダーファンデーションがお勧めです。
◆オススメの商品
・ビューティフルスキンファンデーションF
・ノンUVミネラルパウダー
・ノンUVミルク(日焼け止めもできて石鹸で落ちます)
◆男性や学生さんにオススメの商品
・アクセーヌ:イプノス シーバムクリアプレストパウダーUV
・ラロッシュポゼ:トーンアップUVローズ
※どちらも石鹸で簡単に落ち、ニキビを隠しながら肌が綺麗に見えるUV商品となります。
※イプノスはパウダー型なのでサラっとしています。
・ニキビケアコンシーラー:イプノス シーバムクリア リペアクリーム
※ビタミンC入り。
※隠しながらケアするコンシーラーです。
※クレンジング必要です。
洗顔料の選び方
洗顔は良く泡立てて擦らず行いましょう。泡立てるのが面倒な方は、泡で出るタイプもあります。
◆オススメの商品
・コラージュフルフルホイップソープ
※こちらは抗菌薬が2種類配合されており、洗顔後も突っ張らないためお勧めです。
・プラスリストア:クレンジング泡ソープ
※クレンジングと洗顔を同時にできる所が特徴です。
■皮膚科を受診するタイミング
以下のような場合は、早めの受診をお勧めしております。
● 9歳くらいでポツポツおでこにニキビができ始めた
● 小さなニキビがある
● 市販薬やスキンケアを使っても改善しない
● 赤く腫れて痛みがある
● 繰り返し同じ場所にできる
● ニキビ痕が残り始めた
● 顎や首などの大人ニキビが気になる
「これくらいで受診しても良いんですか?」とよく聞かれますが、1個のニキビでもお気軽に皮膚科に来てください。ニキビは立派な病気で、早めの治療をすることで痕が残らない肌を目指すことが一番の目標となります。
◆注意点
ニキビ薬のベピオは、3%程度の確率でアレルギー性接触皮膚炎でかぶれる可能性があるので、「強い腫れ、強い痒み」が出た場合は、皮膚科へ受診してください。
■よくある質問

■まとめ
今回は『ニキビの種類・原因・保険適用の治療法まで徹底解説』について解説させて頂きました。
ニキビ治療の基本は『薬+スキンケア+生活習慣の見直し』です。
早めのニキビ治療で、瘢痕を残さないことが最も重要となります。自分で管理できるスキンケアと生活習慣の見直しも、再発予防に+αとして欠かせません。
ニキビは立派な皮膚病です。
スキンケアや洗顔だけでは治りません。
近年、ニキビ治療も進化を遂げ、良い薬がたくさん出てきていますので、「こんな事で皮膚科に行っても良いか分からない」「ニキビはスキンケアや保湿で治る(間違い)」などとは思わずに、お気軽に皮膚科までご来院くださいね。
私自身、皮膚科医になっても自分のニキビがうまく治せず苦労してきました。ですが、スキンケアや化粧を調整することで、ニキビがかなりできにくくなった経験もあり「ニキビにはスキンケアや化粧も大事なんだ」と、とても実感しました。
一人ひとりの患者様に寄り添いながら、一人でも多くの方のお悩みを解消したいと思っておりますので、ニキビでお悩みの方や、お肌に関して気になる事がございましたら、お気軽に「小田ひ尿器科・ふみこ皮フ科」までご相談ください。
【医院概要】
- ●住所
〒790-0962 愛媛県松山市枝松6-12-10 - ●アクセス
(お車の方)南環状線、国道11号小坂交差点目の前
(電車の方)伊予鉄 横河原線・福音寺駅 徒歩7分
(バスの方)枝松バス停、松末住宅バス停 徒歩5分 - ●電話番号:089-932-2205
- ●公式HP:https://oda-clinic.jp/fumiko
■今回の記事の参考文献
*日本皮膚科学会ガイドライン:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023日皮会誌:133(3),407-450,2023
*Federica Dall’Oglio et al. Diet and acne: review of the evidence from 2009 to 2020. Int J Dermatol. 2021 Jun.
*Shu Nishikori et al. Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices. Scientific Reports, 2023.
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