しみ・くすみ

しみ・くすみの原因

しみやくすみの原因となるのが、皮膚内で作られるメラニン色素です。

メラニン色素は、本来紫外線から肌を守る役割を担っており、肌が正常な状態であれば角質と一緒に皮膚から剥がれ落ちて、皮膚内に留まることはありません。

しかし、紫外線・乾燥・加齢による肌の新陳代謝（ターンオーバー）の乱れや炎症、遺伝やホルモンバランスの乱れなど、何らかの理由でメラニン色素が過剰につくり出されたり、角層で排出されずに溜まることで、しみやくすみができます。 その他にも、ケガや火傷の炎症による刺激、毎日の化粧や肌に合わないスキンケア、摩擦をすることで、しみやくすみができる場合もあります。

しみの種類

①老人性色素斑

男女問わずほとんどの方が、加齢と共に出現する最も一般的なしみとなります。日光性黒子とも言います。主に顔・手背・前腕伸側などの露光部に多くみられます。境界は明瞭で茶褐色で扁平、大きさはさまざまです。一部は時間と共に脂漏性角化症という老人性いぼに移行する場合もあります。

●治療
・ゼオスキンヘルスのセラピューティックプログラム
・ピコスポット

②雀卵斑

一般的に「そばかす」と言われているものです。頬や鼻に生じる茶褐色の小さな斑点で、頬や鼻の周りに多く見られます。遺伝性が強くメラノサイトの機能異常で、紫外線を浴びるとメラニン顆粒をたくさん作る遺伝的な肌質です。3歳ごろから見られる場合が多く、思春期に目立ちやすくなります。治療の反応は良いですが、そばかすを作る遺伝的な肌質なので必ず再発します。

●治療
・遮光（日焼け止め）、再発予防の化粧品
・BBL（IPL）
・ルビーフラクショナル

③炎症後色素沈着

過去にニキビ、やけど、けが、化粧品かぶれ、摩擦などが原因で肌に炎症がおき、その炎症が治った後にできるしみのことを指します。少しずつ薄くなることが多いですが、紫外線を浴びることで悪化する場合もあります。

●治療
基本は保存的治療と言って、何もせずに経過を見ます。半年から数年で消えます。早く消したい場合はゼオスキンヘルスを使用することもあります。

④肝斑

典型的には頬などに左右対称に肝臓の様な形でぼやっとして境界がはっきりせず茶褐色で融合している色素斑です。頬部以外にも前額や口周囲にみられることもあります。赤みを伴っていることもあります。病理組織学的には、表皮でのメラニン顆粒の増加と炎症が合併しています。現在の炎症：こする事が一番の悪化要因ですが、紫外線、 妊娠、ホルモン変化でも増える場合があります。

●治療
・スキンケア、洗顔、化粧品を使用する際は擦らない
・トラネキサム酸などの内服
・ハイドロキノン（ゼオスキンヘルス、セラピューティックプログラム）やシスぺラ、ビタミンCなど美白剤の外用
・ピコトーニング
・ケミカルピーリング
・イオン導入

⑤後天性真皮メラノサイトーシス（ADM）

両頬の頬骨のあたりに、グレーや褐色のやや青みがかったつぶつぶした融合しないしみのことを指します。他に下眼瞼、鼻根部、額外側にびまん性にあったり、こめかみや鼻翼にあったりもします。表皮ではなく真皮内にメラニン色素が溜まるのが特徴です。両頬の高い位置にグレーや褐色のしみが左右対称に出現するため、肝斑と間違われることもあり、肝斑と合併していることもよくあります。

●治療
Qルビーレーザーが第一選択です。当院ではディスカバリーピコプラスに搭載されているルビーフラクショナルレーザーを使用します。ルビーレーザーのスポット照射を使うこともありますが、色素沈着が半年程度出るデメリットがあります。

ADM真皮内の深いところに病変があるため、IPLやトーニング、塗り薬（ハイドロキノン・トレチノイン）は全く無効です。

おすすめの治療

• ディスカバリーピコプラス
• BBL光治療（IPL）
• ダーマペン4
• ケミカルピーリング
• マッサージピール
• セラピューティック
• CLRローション
• 美容注射
• イオン導入

よくある質問

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