美容診療
各症状について
毛穴
毛穴の開きについて
頬や鼻には、肌表面に水分保持やバリア機能に大切な皮脂膜をつくるために、皮脂を産生する皮脂腺が豊富にある脂腺性毛包と呼ばれる毛穴があります。
10代~20代は、この皮脂腺の活動が活発なことから毛穴の出口の角質が増え、角栓ができ毛穴が広がって目立つことがあります。
毛穴の開きは、角栓の詰まりや肌のたるみによって、毛穴が押し広げられたり引き伸ばされたりすることで起こります。開いた毛穴に皮脂が溜まり酸化して黒くなることで、毛穴の黒ずみなどが現れます。
この毛穴の詰まりは、ニキビの始まりである面皰(コメド)にもなります。
30代~40代になると角栓は減り、開いた状態の毛穴が加齢変化で閉じなくなります。
50代以降では、肌が徐々に下垂していくために毛穴の開きが縦方向に伸び、いわゆるたるみ毛穴になります。
また、全年代において産毛により毛穴が黒く広がって見えている場合もあります。
毛穴の開きや詰まりの原因
■皮脂の過剰分泌
皮脂の分泌量が多いと毛穴が詰まりやすくなります。日々の生活習慣によるホルモンバランスの乱れで皮脂が過剰に分泌されます。その他にも脂質や糖質を過剰に摂ることで、皮脂の分泌が増える傾向があります。
■加齢
肌の弾力を司るコラーゲンやエラスチンが加齢により減少すると、肌のたるみが進行し毛穴が下に伸びていきます。
■ターンオーバーの乱れ
肌は日々生まれ変わっており、このサイクルをターンオーバーと呼びます。ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌に留まるようになり毛穴を詰まらせます。
■メイクの洗い残し
ファンデーションなどのメイク汚れは毛穴の詰まりを引き起こします。日々の洗顔やクレンジングを疎かにすると毛穴が詰まりやすくなります。
毛穴の種類
■黒ずみ毛穴
紫外線などの刺激、古い角質や汚れによって、角栓が毛穴に詰まり酸化することで、茶色や黒っぽくなり毛穴が目立っている状態となります。いちご鼻と言われることもあります。
■開き毛穴
眉間から鼻、鼻寄りの頬にかけて皮脂分泌の多い部分にできます。食生活やホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥によって肌状態が悪化し、皮脂が分泌されることにより毛穴が開いている状態です。脂性肌の方や男性によく見られる症状でもあります。
■詰まり毛穴
皮脂の過剰分泌と古い角質が原因で毛穴を塞ぎ、白いぶつぶつとした角栓となり、毛穴が開いている状態です。毛穴を詰まらせている皮脂や汚れが長時間とどまると酸化が進み、黒ずみ毛穴になる可能性があります。
■たるみ毛穴
紫外線や加齢により真皮層の弾力成分が少なくなり、肌がたるみ毛穴が伸びてしまった状態となります。頬周辺にできやすく、化粧の際ファンデーションが毛穴に落ちてしまい余計に目立つこともあります。
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